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DTCP-IP のお話
地デジ等のデジタル番組をネットワークを介して視聴したり、ダビング (ムーブ)
したりする際には、DTCP-IP という規格を使うのが一般的です。
2009 年頃から DTCP-IP 対応製品は徐々に普及してきているようですが、
デジタル番組を扱う製品が全て DTCP-IP に対応しているわけではありません。
また、DTCP-IP の機能を全て持つ製品は膨大な機器の中で
1, 2 種類しか存在していなくて、
製品によってできることは異なっています。
ここでは、そのような DTCP-IP の現状を把握することを目指して、
主に自分のためのメモ的な情報としてまとめています。
なお、各社の DTCP-IP 関連の名称がまちまちであったり、
各機器の DTCP-IP 関連機能が分かりにくかったりして、
情報が間違っていることもあるかと思います。
現在作成中。順次内容を増やしていきます。
※ スカパー!は2012年10月から名称が変更になりましたが、
旧名称の「スカパー!e2」「スカパー!HD」の表記のままにしてあります。
【目次】
DTCP-IP でできること
DTCP-IP でできることには大きく分けて「番組の配信 (ストリーミング視聴)」と「番組の転送 (ムーブ)」があります。
それらはさらに「送り元」と「送り先」の役割 (機能) に分かれます。
それらをまとめると以下のように「機能」を分けることができます。
機能 (役割)
処理内容
DTCP-IP クライアント (プレイヤー)
サーバから配信されてきた番組を再生する。
DTCP-IP サーバ
クライアント (プレイヤー) に番組を配信する。
DTCP-IP ムーブ送信
番組を相手先機器に転送する。
DTCP-IP ムーブ受信
番組を転送元機器から受け取り保存する
これらの組み合わせは以下のようになります。
【配信】
DTCP-IP サーバ
=(番組データ)⇒
DTCP-IP クライアント (プレイヤー)
【ムーブ】
DTCP-IP ムーブ送信
=(番組データ)⇒
DTCP-IP ムーブ受信
各機能はそれぞれ別々のものとして実装できる (される) ので、
一口に DTCP-IP 対応製品と言っても、その製品が上記の全ての機能を
持っているわけではありません。
というか、今現在 4 種類全ての機能を持つ機器は、
膨大な機器の中で 1, 2 種類しか存在していません。
各機器がどの機能を持っているかについては、下の節のリンク先の表にまとめてあります。
各製品の DTCP-IP 対応状況
テレビやレコーダーなど、デジタル番組を扱う種々の製品の DTCP-IP
の対応状況をまとめてみました。
(一覧が大きくなりすぎたので、3 つに分けてあります)
なお、この一覧では DTCP-IP 受信と、スカパー!HD録画、CATV LAN録画を
それぞれ別々に扱っています。
スカパー!HD録画も CATV LAN 録画も DTCP-IP 受信機能を使っていると思われるのですが、
スカパー!HD 録画ができる機器であっても、他の機器からの番組ムーブができないなど、
同一のものとして扱うと不都合が生じるため別のものとしてあります。
また、パナソニックの一部の製品のように、同じメーカーの特定の機器間とのみ
再生視聴や番組ムーブができる製品もありますが、そのようなものも一覧の中に
含めてあります。
なお、この一覧の作成については、以下のページに触発されて始めたもので、
古い製品についてはその中の情報を参考にさせて頂いています。
(ページの作者さんからは許諾を頂いています)
参考サイト:
「DTCP-IP 対応製品の話」
DTCP-IP 対応製品の見分け方
下の「
DLNA と DTCP-IP 」で説明していますが、
DLNA 対応製品であっても DTCP-IP 対応ではないものもあります。
特に DLNA プレイヤー製品やパソコン用 DLNA プレイヤーソフト等では、
むしろ
DTCP-IP 対応のものの方が少ない くらいです。
製品等の説明の中で DTCP-IP 対応であること (または対応していないこと)
が明記されていれば、
その製品が DTCP-IP 対応なのかそうでないのかはすぐに分かりますが、
そのことが明確に書かれていない場合もよくあります。
しかし、デジタル番組等の著作権保護を必要とするデータを扱うためには
DTCP-IP が必須のものであるために、
使われている用語などを見ればある程度見分けることもできます。
ここでは、DTCP-IP 対応であることまたは、
DTCP-IP 対応ではないことを見分ける方法の一例を記しておきます。
ただし、すべての製品にこの見分け方が当てはまるとは限りませんので、
その点は注意してください。
対応/非対応
説明文例
DTCP-IP 対応
・レコーダーやテレビ等のデジタル放送用機器で「DLNA 対応」と書かれている場合。
(その他、「お部屋ジャンプリンク」や「ソニールームリンク」等の DTCP-IP
対応機能が使えると書かれている場合)
・「レコーダー等に録画したデジタル番組を LAN 経由で再生できます。」
(その他、デジタル番組を扱う機器と LAN 接続して使える場合)
DTCP-IP 非対応
・「DLNA サーバ上の動画、音楽、写真などを再生できます。」
・「著作権保護されたデータの再生には対応していません。」
現在の「デジタル放送」では、その多くが「コピーワンス」または
「ダビング 10」の仕組みによってコピー制限がされていて、
それらの番組を録画したものを LAN 経由 (DLNA 機能) で扱う場合には
DTCP-IP 対応であることが必須となります。
そのため、
その機器等がテレビやレコーダーといったデジタル放送の録画番組を扱う機器で、
かつ DLNA 機能でデジタル番組を視聴したり配信できるものであったり、
それらの機器と LAN 経由で接続して、
「デジタル放送」とか「地デジ番組」「ブルーレイレコーダーの録画番組」
などと表現される、
デジタル放送の録画番組を再生したりダビングしたりできるということが
書かれている場合は、DTCP-IP 対応であることが分かります。
一方、DTCP-IP 非対応の方で挙げた「動画、音楽、写真」という表現は、
一見これだけでは DTCP-IP の対応・非対応は判断できないように思えますが、
DLNA 関連機器等において
「動画」 という用語は、
著作権保護されていないデータを意味する言葉として使われることが多いようです。
そのため、再生等の対象データとして「動画、音楽、写真」とだけ書かれている場合、
経験的に DTCP-IP 非対応であると判断してよいと思われます。
DTCP-IP ムーブについて
DTCP-IP のムーブ (番組移動) は、
「コピー不可・ムーブのみ可」
という状態の番組をある機器から別の機器に持って行きたい時に使われます。
コピー制限がない場合は「コピー」すればよいわけですが、
コピー制限されている番組で「コピー不可・ムーブのみ可」
のものについてはムーブしかできません。
ちなみに、「コピー不可・ムーブのみ可」という番組は、
「コピーワンス」の仕組みによって録画されたもの
(スカパー!e2 やスカパー!HD など) が代表的なものですが、
それ以外にもありえます。
(ダビング 10 との関係については、後述します)
言うまでもなくムーブは「移動」なので、
DTCP-IP ムーブを行うと以下のような状態になります。
状態
ムーブ送信元機器
ムーブ受信先機器
ムーブ前
番組が保存されている
当該番組は存在しない
ムーブ後
番組は削除される
番組が存在する
DTCP-IP によるこの「ムーブ」は何度でもできますので、
例えば以下のようなムーブができることになります。
機器 A =(ムーブ)⇒ 機器 B [単独のムーブ]
機器 A =(ムーブ)⇒ 機器 B =(ムーブ)⇒ 機器 C [さらに別の機器にムーブ]
機器 A =(ムーブ)⇒ 機器 B =(ムーブ)⇒ 機器 A [元の機器に戻す]
ただし、ムーブするためには、
前述の「ムーブ送信」機能や「ムーブ受信」機能がないとできませんので、
機器がどの機能を持っているかによって以下のような制限が生じることになります。
持っている機能
できることや制限
ムーブ機能なし
録画保存している番組を無劣化で他の機器へ持っていったり、
他の機器から番組を持ってくることができない。
できること: なし
機器例:
ソニー製のテレビ・レコーダー、
シャープ製の多くのテレビ・スマートフォン
ムーブ送信のみ
録画保存している番組を無劣化で他の機器へ持っていくことはできるが、
他の機器から番組を持ってくることができない。
できること: 自機 =(ムーブ)⇒ 他機
機器例:
東芝製の多くのテレビ、
日立製のいくつかのテレビ
ムーブ受信のみ
他の機器に録画保存されている番組を、自機へ無劣化で持ってくることはできるが、
他の機器へ持っていくことができない。
できること: 他機 =(ムーブ)⇒ 自機
機器例:
パナソニック製の最近のレコーダー、
シャープ製の最近のレコーダー
送信と受信の両方
録画保存している番組を無劣化で他の機器へ持っていったり、
他の機器から番組を持ってくることの両方ができる。
(機器間で自由に番組をムーブすることができる)
できること: 他機 =(ムーブ)⇒ 自機 =(ムーブ)⇒ 他機
機器例:
東芝製の最近のレコーダー、
I-O Data やバッファロー製の DTCP-IP 対応 NAS
「ムーブ」はデジタルデータをそのまま転送することになりますので、
デジタル番組を「無劣化」で他の機器に持っていくことができます。
(劣化してよいのであれば、アナログダビング等を行うことで、
DTCP-IP ムーブに対応してない機器でも番組をコピーまたは
移動することができる場合もあります)
ダビング 10 と DTCP-IP ムーブ
前述のように、DTCP-IP においてムーブは、
「コピー不可・ムーブのみ可」番組をムーブするものですが、
言い換えると「コピー不可・ムーブのみ可」番組しかムーブできません。
現在の地デジや BS デジタル放送では、「ダビング 10」という仕組みによって、
レコーダーなどで録画したものについては「9 回までのコピー+1 回のムーブ」
が可能な状態の番組になっていますが、DTCP-IP ではこの
「コピー可能回数」の情報を転送することができない
のです。
Q:
レコーダーで録画した「ダビング 10」の状態の番組を、
ダビング 10 の情報を保持したまま他のレコーダー等に
DTCP-IP でムーブ (移動) できないでしょうか?
A:
どのメーカーのどの機器どうしの組み合わせであってもできません。
また、レコーダーでブルーレイディスクなどに焼いて、
他のレコーダーに持っていく (ムーブバックする) 場合も、
同様にダビング 10 情報を保持したままの操作はできません。
では、ダビング 10 により録画された番組は、
DTCP-IP ムーブを行うとどうなるのでしょうか。
基本的には以下のようになります。
(ムーブ受信する機器を同じ機器にして、複数回ムーブした場合の例)
状態
録画機器 (ムーブ元機器)
ムーブ受信先機器
1回もムーブしてない時
「9回コピー可+1回ムーブ可」の状態
当該番組は存在しない
1回ムーブ後
「8回コピー可+1回ムーブ可」の状態
「コピー不可・ムーブのみ可」の番組が1つ存在する
2回ムーブ後
「7回コピー可+1回ムーブ可」の状態
「コピー不可・ムーブのみ可」の同じ番組が2つ存在する
3回ムーブ後
「6回コピー可+1回ムーブ可」の状態
「コピー不可・ムーブのみ可」の同じ番組が3つ存在する
4回ムーブ後
「5回コピー可+1回ムーブ可」の状態
「コピー不可・ムーブのみ可」の同じ番組が4つ存在する
5回ムーブ後
「4回コピー可+1回ムーブ可」の状態
「コピー不可・ムーブのみ可」の同じ番組が5つ存在する
6回ムーブ後
「3回コピー可+1回ムーブ可」の状態
「コピー不可・ムーブのみ可」の同じ番組が6つ存在する
7回ムーブ後
「2回コピー可+1回ムーブ可」の状態
「コピー不可・ムーブのみ可」の同じ番組が7つ存在する
8回ムーブ後
「1回コピー可+1回ムーブ可」の状態
「コピー不可・ムーブのみ可」の同じ番組が8つ存在する
9回ムーブ後
「1回ムーブ可」(「コピー不可・ムーブのみ可」) の状態
「コピー不可・ムーブのみ可」の同じ番組が9つ存在する
10回ムーブ後
番組は削除される
「コピー不可・ムーブのみ可」の同じ番組が10個存在する
ダビング 10 の説明ではよく、DVD や BD メディアに 10 回ダビングできる
(最大 10 枚のメディアを作成できる) ということが書かれていますが、
DTCP-IP ムーブも同様に扱うことになるわけです。
この場合、DTCP-IP ムーブした先でさらに
BD メディアに焼く (ムーブする) ということもできますし、
BD メディアから HDD にムーブ (いわゆるムーブバック)
ができるレコーダー等を使うと、
そのようにして BD メディアから HDD にムーブした番組を、
さらに他の機器に DTCP-IP ムーブすることもできます。
要するに、ダビング 10 による「複数のコピーが作成できる」というのは、
録画した機器においてのみ適用される
ことで、
そこでメディア等に焼く場合やDTCP-IP ムーブする場合は、
「コピーワンス」の仕組みで録画された番組を扱うのと同様に、
焼いたメディアやムーブ先の機器では「コピー不可・ムーブのみ可」となり、
以後も「コピー不可・ムーブのみ可」という状態の番組を扱い続けるということになります。
ちなみに、DTCP-IP で番組を他の機器に持っていくのはあくまで「ムーブ」であって、
本来は「DTCP-IP ダビング(コピー)」という動作 (処理) は存在しないのですが、
用語としては、
上述の「ダビング 10 で録画された番組を DTCP-IP でムーブする」ことを
「DTCP-IP ダビング」と呼んでいるようです。
(私も最近はそう言うことが多いです。
ただし実際にやっていることは「ムーブ」であると理解しながらですが)
コピーワンスやダビング10については、こちら
「ダビング 10 のお話」 にまとめてあります。
DTCP-IP の位置づけ (用語と役割)
DLNA と DTCP-IP
AV 家電やパソコン類、
デジタルデバイス等をお互いに接続してネットワークを構築する際に、
それを容易に実現できるようにするために作られた組織が DLNA で、
利用する規格や方式などを定めたのが「DLNA ガイドライン」です。
その中で、著作権保護のためのコピー制限があるデジタル番組を
扱うために採用されたのが DTCP-IP です。
「DLNA ガイドライン」の最初のバージョン (DLNA 1.0) では、
著作権保護されたコンテンツ (番組等) に対する対応は盛り込まれていなかったので、
その時点では地デジ番組等を配信したり、ムーブしたりすることはできませんでした。
その後 DLNA 1.5 において、著作権保護されたコンテンツを扱うために、
DTCP-IP を採用することが盛り込まれて、
以後は DTCP-IP に対応したDLNA に準拠していれば、
コピー制限があるデジタル番組も配信したりムーブしたりできるようになっています。
・DLNA (ガイドラインもしくは対応機器) には
DTCP-IP に対応していないもの
と、
DTCP-IP 対応のもの
があります。
・DTCP-IP は DLNA 対応機器において、
コピー制限があるデジタル番組を扱うために必須の規格
です。
言い換えると、DTCP-IP に対応していない DLNA 対応製品では、
コピー制限があるデジタル番組は扱えません
(配信したりムーブしたりできません)。
DTCP と DTCP-IP
DTCP-IP は著作権保護のために暗号化をしつつデータを転送する規格である
DTCP を IP (LAN) に適用したものです。
DTCP には以下のように基本規格と、
伝送方法ごとの適用方法などが記述された補助 (追加) 規格が存在し、
一般に DTCP を IP に適用したもの (基本規格および補助規格 E) を
DTCP-IP と称しています。
規格
名称
基本規格
Digital Transmission Content Protection Specification Volume 1
補助規格 A
Mapping DTCP to USB
補助規格 B
Mapping DTCP to MOST
補助規格 C
Mapping DTCP to Bluetooth
補助規格 D
DTCP use of IEEE1394 Similar Transports
補助規格 E
Mapping DTCP to IP
補助規格 F
DTCP 1394 Additional Localization
補助規格 G
Mapping DTCP to WirelessHD
DTCP-IP の制約と拡張
DTCP-IP の制約
現在の DLNA/DTCP-IP は以下の制約があります。
・DLNA/DTCP-IP が利用できるのは同一ネットワーク内に限られる。
・DTCP-IP ではダビング 10 によるコピー可能回数情報を保持した番組ムーブはできない。
最初の制約のため、最近対応機種が増えているスーマートフォンやタブレットによる
DLNA/DTCP-IP 機能を使った番組視聴は、家庭内 LAN などの「同じネットワーク」
にレコーダーなどのサーバ機器がある場合に限られています。
スマートフォン等を使って外出先で録画番組を見るためには、DLNA/DTCP-IP
ではなく、SD カードに録画番組を保存して持ち出すとか、
事前にスマートフォン等に番組を転送しておくなどの別の方法を使う必要があります。
また、たまに価格.com のクチコミなどで見かけるのですが、
無線 LAN ルータを使って無線 LAN AP (アクセスポイント) を設置する際に、
ルータ機能を無効にしないでそのまま設置してしまい、
二重ルータ 状態になってしまうことで、
テレビなどの DLNA/DTCP-IP クライアントからレコーダー等のサーバ機器に
アクセスできないといったトラブルがあるのですが、
これも「同一ネットワーク内機器どうししか通信できない」ことに起因しています。
この場合は、無線 LAN ルータを無線 LAN AP として使う場合に、
自分で意識してブリッジモードやアクセスポイント (AP) モードに設定するとか、
本体に切替スイッチがある場合はそれを切り替えておくことで対応できます。
なお、最近は他にルータがあるかどうかを自動的に判断して、
適宜ルータモードを無効にしてくれる機能を持つものもありますので、
その場合は (その機能が正常に動作していれば) 特に問題なく利用できるでしょう。
2 番目の制約については、
「
ダビング 10 と DTCP-IP ムーブ 」
のところでも書きましたが、
折角 LAN 経由で他の機器に番組をムーブできても、
コピー可能回数が保持できないのでは利便性がかなり落ちてしまいます。
特にレコーダーを買い換えるなどの際に、
録画番組を新しい機器でも継続して保存しておきたいといった場合に、
コピー可能回数が保持できないと困る人は多いのではないでしょうか。
新しい DTCP-IP 規格 (DTCP+)
これらの制約は、DTCP-IP
の規格でそのような利用を想定していなくて技術的に制約をかけているとか、
対応する情報の受け渡しができないようになっているために起こります。
DTCP-IP が制定された当時から時代を経て、利用方法や状況が変わってきており、
これらの制約の緩和が求められていました。
それに対応できるように、2011年12月12日に公開された新しいDTCP-IPである
DTCP-IP Revision 1.4 において、
「DTCP+」として以下の 4 つの機能が追加になりました。
(1) デジタル出力制御 (Digital Only Token)
(2) メディアに依存しない CMI (Content Management Information、コンテンツ管理情報) の伝送方式
(3) 新しいコピーカウント CMI
(4) リモート・アクセス機能
詳細な説明は省きますが、この DTCP+ の (3) の機能によって
「ダビング 10 のコピー可能回数情報」を受け渡すことができるようになります。
また、(4) の機能によって外出先からスマフォ等を使って、
家のレコーダーにアクセスして録画番組を見るといった使い方ができるようになります。
ただし、以上の話はあくまで DTCP-IP の規格が改訂されたというだけです。
この新しい機能がすぐに各社のレコーダーやテレビ等の DTCP-IP
対応機器で採用され搭載されるわけではありません。
特に、日本ではレコーダーやテレビ等のデジタル AV 機器は、
ARIB による「地上デジタルテレビジョン放送運用規定」
などに沿った形で製造することが求められているため、
この運用規定に新しい DTCP+ の機能が採用されないと
次のステップに進めないのです。
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Last modified: Mon Sep 30 21:02:13 JST 2013
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